kosakou’s blog

農業や農業機械について、まったり更新していきます~

トラクターのロータリーからオイル漏れ。そのまま使ったらいけんのやで。

お疲れさまです~ kosa です。

 

今回は、トラクターのロータリー修理に出向しましたので、その時の作業を紹介します。

 

クボタトラクターB1-17 RS1303MA

◆症状 ロータリーを回すとエンジンがエンストする

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 お客さんから伺った症状は、「ロータリを回すとエンジンがエンストする」とのことでしたので、PTOをニュートラにして手でロータリー軸を回してみましたが、ロータリ軸はロックしていて回ってくれませんでした。なのでチェーンケースを分解してみます。

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おえーーんっ! 

チェーンケースのオイルドレンボルトを緩めた時にオイルが全く出てこなかったので、薄々予想はしていましたが、チェンケースの修理の中では最悪の状態です。

 

チェンケースの中は泥でいっぱいです..オイルはなく完全にチェーンの潤滑切れです。写真でみれば、チェーンとチェーンの腹同士が接触しています...また、上部シャフトのベアリングは錆てロックしています。これが原因でエンジンがエンストしていた事が分かりました。

 

スプロケットギアは、まだ使えそうですが怪しいものです。この時点での交換部品は、

 

・スプロケット 2

・チェーン

・チェーンケースPK

・ベアリング 2

・オイルシール

・ロックナット

・チェーンケースカバー(後から確認したら穴が開いていました。これが原因です。)

 

分解ついでにロータリー右側のベアリングホルダーの、ベアリング・オイルシール・PKも交換します。

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右側ベアリングホルダーの分解・部品交換です~

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チェーンケースを掃除して分解・部品交換します~

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なんか全部新品で気持ちいいですね。ただ修理代が.....

以上、オイルを注油して修理完了です~!

 

今回の故障原因は、チェーンケースのサイドカバーに穴が開き、そこから水田の代掻き作業で水と土がチェーンケースに混入。そして、チェーンの潤滑油がないまま代掻き作業をされた事によってチェーンが伸び、ベアリング等も錆てしまったことが原因でした。

 

田んぼの外周を耕耘する際は左周りをしましょうね~。右回りでは、チェーンケースが畦際になりますので、石垣や高いコンクリー畦に接触したら今回のようにサイドカバーに穴が開くこともありますよ。

 

また、チェーンケースからのオイル漏れも軽視してはダメです。オイルが漏れるということは、オイルシールが劣化していますので、そのまま作業すると同じように、水や土・泥が混入しますよ~

 

定期的にオイル交換をしたり、オイル漏れの確認等で、早期に不良箇所を発見できれば修理経費も押さえれますよ~

 

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↑修理のお礼にと、お客さんにニンニクのお裾分け~有り難うございます!

 

 

この記事が、皆様のトラクターの為にお役立て出来れば幸いです~